今回は、戸塚に暮らす人・訪れる人にとって「四季を感じながら気軽に立ち寄れる、戸塚の暮らしに寄り添う川」柏尾川を紹介します。
戸塚駅のすぐそばを流れ、春は桜並木、普段はウォーキングやジョギングを楽しむ人で賑わうスポット。実は150年以上の歴史を持ち、戸塚区の「区の花」が桜に選ばれた背景にも、この柏尾川があります。
今回は戸塚在住の編集部えこが、柏尾川の魅力・桜並木の歴史・地域の取り組み・散歩コースまで、地元目線でまるごとご紹介します。
こんな人におすすめ
- 戸塚に住んでいて、地元のことをもっと知りたい方
- 戸塚駅周辺で桜を楽しめるスポットを探している方
- ウォーキングやジョギングのコースを探している方
- 子どもと一緒に季節を感じる散歩スポットを求めている方
- 戸塚区の歴史や地域の取り組みに関心がある方
柏尾川ってどんな川?戸塚を流れる二級河川の基本情報

柏尾川(かしおがわ)は、横浜市戸塚区から藤沢市方面へ流れる全長約11kmの二級河川です。
境川水系の支流で、戸塚駅のすぐそばを流れています。JR線と並ぶ川沿いの景色は「戸塚らしい風景」として親しまれているスポット。駅前のにぎわいから少し歩くだけで、ゆったりとした空気に変わるのも魅力です。
現在は遊歩道もきれいに整備され、地域の人たちの日常に自然に溶け込む存在に。朝はウォーキングやランニング、夕方は犬のお散歩を楽しむ人など、時間帯によって違った表情を見せてくれます。
戸塚駅の東口・西口どちらからもすぐにアクセスできるので、買い物のついでや仕事帰りにふらっと寄れる気軽さも嬉しいポイントです。
戸塚の春を彩る「柏尾川の桜並木」|見頃と桜まつり

柏尾川といえば、やっぱり桜並木。
春になると川沿いがほんのりピンク色に染まり、戸塚駅周辺はお花見を楽しむ人で賑わいます。毎年「今年も咲いたね」と季節を感じられる景色は、戸塚で暮らす人にとって大切な風物詩です。
柏尾川プロムナード周辺には約330本の桜が植えられていて、見頃は例年3月下旬〜4月上旬ごろ。
中心となる品種はソメイヨシノですが、最も早く咲き始めるのはオカメザクラ。3月上旬には小さなピンクの花が、春の訪れを知らせてくれます。
ちなみに戸塚区の「区の花」が桜に決まった背景にも、柏尾川の桜を挙げる声が多かったそうです。地域に根付いた風景というのが、よくわかりますね。
戸塚桜まつりも毎年開催されていて、2026年は3月28日(土)に戸塚小学校横付近の柏尾川河川敷で行われました。屋台が並び、地域の人で賑わう春の恒例イベントです。
実は150年以上続く、歴史ある桜並木

柏尾川の桜並木は、江戸時代の安政3年(1856年)に植樹されたのが始まりといわれています。
その後、河川工事や戦争、老木化などで何度も伐採の危機がありながら、地域の人たちの手で守られ続けてきました。
昭和初期には「関東屈指の桜の名所」と呼ばれ、与謝野鉄幹・晶子夫妻も柏尾川の桜を題材に歌を詠んだそうです。
何気なく歩いている景色に150年以上の歴史があると思うと、桜の見え方も少し変わってきますよね。
桜並木を未来へ。クラウドファンディングも実施中

現在、柏尾川の桜には老木化という課題があります。
病害や老齢化で倒木の危険がある木も増えていて、安全のためにやむなく伐採される桜も。
そこで戸塚区では、柏尾川桜並木を未来に残していくためにクラウドファンディング型のふるさと納税を実施しています。寄附金は、桜の植え替えや生育環境の整備、保全・再生事業などに活用される予定です。
2024年に始まったプロジェクトでは目標700万円に対して約1,300万円が集まり、2025年には新たに19本の桜が植樹されました。2027年までを集中保全期間として、戸塚区制90周年となる2029年に向けて取り組みが続いています。
さらに最近では、地域の子どもたちのグループ「とつもりKids」による「桜1本計画」というクラウドファンディングもスタート。
「自分たちが大人になっても柏尾川でお花見したい」
そんな想いから始まった取り組みなんだそう。地域みんなで景色を守ろうとしている姿、すごく素敵ですよね。
柏尾川沿いはウォーキング・ジョギングコースにもおすすめ

柏尾川沿いは道がフラットで歩きやすく、散歩コースとしても人気です。
戸塚駅周辺からそのまま川沿いを歩いていくと、金井公園方面までゆったり歩いていけます。横浜市戸塚区が紹介する「朝日橋〜金井公園直線コース」は約2.5kmと、しっかり歩きたい人にもちょうどいい距離感。短い距離だけ歩きたい日は、駅前から好きな所で折り返せるのも気軽です。
朝のウォーキングはもちろん、夕方のジョギングコースにもぴったり。季節ごとに、
- 春は桜
- 初夏は新緑
- 秋は落ち着いた川沿いの景色
と表情が変わるので、歩くだけでも楽しめます。
川沿いの遊歩道は段差が少なく、ベビーカーや車椅子でも歩きやすい道になっています。
犬のお散歩を楽しむ人やランナー、ベビーカーで散歩する家族はもちろん、ひとりで黙々と歩く人、夫婦でゆっくり歩く人もよく見かけます。「戸塚の日常」を感じられる場所です。

もう少し緑の多い自然散策スポットを探している方は、戸塚の緑道で四季の自然散策が楽しめるコースもあわせてチェックしてみてください。
穏やかな川だけど、過去には氾濫も

普段は穏やかな柏尾川ですが、過去には大雨による氾濫もありました。
実は私の実家でも、昔の氾濫時に車が水没したことがあるんです。当時は本当に驚きました…。
現在は治水対策が進められていますが、近年はゲリラ豪雨も増えているので、「自然と共に暮らしている」ことを改めて感じます。
だからこそ、
- ハザードマップで自宅周辺の浸水想定を確認しておく
- 大雨や台風の日は川に近づかない
- 避難情報・気象警報をこまめにチェックする
といった日頃の備えが大切ですね。
よくある質問
柏尾川の基本情報・アクセス
| 名称 | 柏尾川(かしおがわ) |
| 所在地 | 神奈川県横浜市戸塚区〜藤沢市 |
| 種別 | 二級河川(境川水系) |
| 全長 | 約11km |
| アクセス | JR・横浜市営地下鉄「戸塚駅」東口・西口すぐ |
| 桜の見頃 | 例年3月下旬〜4月上旬 |
| 桜の本数 | 約330本(柏尾川プロムナード周辺) |
※桜の開花情報・桜まつり・クラウドファンディングの最新情報は、横浜市戸塚区の公式サイトをご確認ください。
柏尾川の魅力まとめ|戸塚らしさを感じる場所

柏尾川は、ただの「川」ではなく、
- 四季を感じられる場所
- 気軽に体を動かせる場所
- 地域の思い出が詰まった場所
そんな存在だと思います。
戸塚駅周辺を歩くときは、ぜひ少しだけ柏尾川沿いにも足を伸ばしてみてください。戸塚の空気感を、より感じられるスポットかもしれません。
戸塚駅周辺の地域行事といえば、夏に開催されるとつか夏まつりも地域に根付いたイベント。柏尾川沿いの春の桜まつりとあわせて、戸塚の四季を感じてみてください。
